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2025.07.15
京橋の珍品堂主人

急に雨が止んだ日本橋。落札した伊万里鶴図皿(江戸後期)加藤光衛窯の三彩双耳花入(卓男鑑)5代加藤光兵衛定窯風削文花瓶 加藤元秀青磁鶴首花入 三宅克己秋の風景(滞欧作)を大きな風呂敷に包んで。三彩双耳花入を出し。宇都宮さん、いいですねと。江戸後期の伊万里鶴図を出して、宇都宮さんもロンドンに行っていた1988年ごろ、私もロンドン、エジンバラで伊万里焼を売りに行きましたが、昭和の時代に作られた伊万里は職人の技量が落ち、江戸時代のものにはかないません。伊万里より持って行った瀬戸の方が当時の職人の技量がまさり、よく売れました。そして江戸時代の伊万里をまじまじ見入って。明治30年三宅克己のエール大学美術学校に留学後、その後吉田博などに大きな影響を与えたことなど話をすると、南薫造などと同じ次世代ですね。でも、宇都宮さんいいものを、と。三宅克己は明治の黎明期の現代美術史においてまさしく忘れられたた巨匠。東京国立美術館、生まれ故郷の徳島県立近代美術館などに収められている。雨も上がり、会議室の窓を見やり、あぁ、あがりましたので、失礼しますといって風呂敷を手際よくたたみ、帰られた。

三宅克己秋の風景滞欧1898年作

 

 

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