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2019.02.26
元文3年 禅師
日本橋丸善の古美術のK氏が夕方前田青邨、曲子光男の日本画と雨宮静軒の硯を届けに来てくれた。丁度一仕事終え楽しい時間だ。会話の中でふと、井伏鱒二の「山椒魚」が脈略に関係なく突然降りてきた。夜この山椒魚のことが、小学校の時よんだ絵本が思い出され、岩場で大きくなって出れなくなってしまった山椒魚が息つまり、苦しいだろうと思ったその時の自分の心に飲み込まれてしまった。梅の咲く夜、寝苦しさより、そうだ井伏鱒二の「山椒魚」は油彩で描こうが水墨画で描こうが永遠のテーマだとおもいつつ深い眠りについた。あさいつものように元文3年(1738年)3月26日入滅 前住隋流大風公禅師の過去帳を開いた。
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