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2021.01.12
意味の深みへ 井筒俊彦
井筒俊彦は「意味の深み」意味文節理論と空海のなかで真言密教の言語哲学的可能性を探るの章で
「存在はコトバである」という言語・存在論的命題の絶対的真理性の確信において、真言密教は、東洋哲学全体のなかで、ただひとり孤立した立場でなかったのであると述べ、イスラーム的文字神秘主義の言語哲学、ファズル・ッ・ラーと同一の思考パターンに属し、ユダヤ教のカッバーラも他同様であると。
これは大学者が書いた論文であると気が付くと、言語学、記号学、立花隆氏が東大仏文の大学院生の時、井筒俊彦のギリシャの神秘主義の論文は35歳の時書いているのを読んで、驚嘆したことなど。これは小説を読むような簡単なものでないと。
いずれにしても「存在はコトバである」とは空海が打ち立てた真言密教とはそうゆうことかと。しかし言語学者、イスラム学者の井筒俊彦の「意味の深み」からその宇宙のなかでの空海の星座の位置が分かり興奮した3日間。
井筒俊彦
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