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2019.12.11
副島種臣(蒼海)
政治家として副島種臣ほどの教養人は日本史上なく、いま教養人として孔子と語り合って少しも違和感もないのは中国の知識人も含め副島種臣ぐらいだと福本日南は言っていると。外務卿として中国の李鴻章以下政治家にあった時、その詩文の見事さに感じ入ったそうな。司馬遼太郎は副島種臣を単なる教養人なら今後も出るかもしれませんが、彼はむしろ教養人というレベル以上の存在でした。政界にいながら山林の行者のように、その教養を精神の陶冶にのみ使っていました。精神が酒であるとすれば、副島の場合、教養による醸造の段階をすぎて、透明な蒸留の段階に入っていたのでしょうと。そう、書家の菊山武士先生からその異才ぶりを教えてもらったが、この頃夜の睡眠安定剤、司馬遼太郎の「明治という国家」を読んでいて、憧れながら熟睡。
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