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2019.03.05
茶と酒と紅白梅
「宇都宮さん、ここ大市ですっぽんを食べた後、裏千家でお茶をします」と日産コンツェルンの孫、I氏。中庭から届く風は京都の梅の香りがストレートに鼻で感じられた。京都の早春だ。ぬる燗の温度をきめ細かく指示し、すぽんの味がおやじに連れられて初めて食べた小学生のころと比べ濃い味だといいつつ、二人で2升超えるまで呑み続けた。昼から飲み続け裏千家の故伊住宗晃さんに出されたお茶の味はいまだに思い出せないが、茶の椀の肌触りのよさと梅の香りがいまでも思い出としてある。京都の春の記憶として。
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