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2016.01.21
ヨーロッパの果て サン・ヴィセンテ岬
ヨーロッパの大航海時代の幕開けはポルトガル、最南端の地、サン・ヴィセンテ岬から始まる。航海王子エンリケがここに航海学校を開き、生徒にはインド航路を開拓したヴァスコ・ダ・ガマ、世界一周を成し遂げたマゼラン、コロンブスもここにいた。ポルトガルがこの革命をなしえた理由をフリードマンは「新・100年戦争ヨーロッパ炎上」でポルトガルが探検を国家事業としてとらえたことと、イスラム教徒を打ち負かしたいという動機と書いて物語の第2章が始まるのだが、ボジャドゥール岬、リオ・デ・オロ、ブランコ岬、アルギン岬ロッショ岬とポルトガル人の西アフリカ海岸の探検の奇跡を図いりで読んでいくうちに、いつしか深い眠りにつき、自分がマゼラン船に乗り込んでいた。コバルトブルーのアフリカ西海岸とパウル・クレーに描かれている漁をする人にもなったり。あさ、目を覚ますと大航海を成し遂げた少年のような自分がいた。
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