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2018.06.13
伊能忠敬 一身にして二生を経る
経営者から50歳で身を引き好きな天文学・暦学を自分より大層年下の学者に学び、実測で日本地図を作成した伊能忠敬。歴史教科書でお馴染の人物。連休に井上ひさし氏の長編「4千万歩の男」5巻とその参考となる「四千万歩の男 忠敬の生き方」を購入しておいた。
東北の震災の年、世間も自分もたいそう落ち込んでいた時、菖蒲が観たくて、佐原に、そして伊能忠敬の博物館に行った。菖蒲はきれいに咲き、水郷のこの地で伊能忠敬は経営者として財を成したのかと・・・
この頃、俄然、一身に二生を経た伊能忠敬に興味を持つ。佐原の資産家の旦那だが今の資産3億ぐらいのものを50歳で家督を譲るときには70億に。商売柄もちろん米相場でも儲けている。56歳で日本地図の測量に出かけるときには3人目の29歳の奥さんをもらっている。56歳からその後17年間に4千万歩、3万5千キロを歩いて実測地図を作成している。
歴史教科書が伊能忠敬を石部金吉にしていただけで、このことは井上ひさし氏も書いていて、それが、作家として伊能忠敬を書いた動機だとも。小学校から帰ると、井上ひさしさんのTV番組「ひよっこりひょうたん島」ドン・ガバチョがあやつり人形で出てきて、なんとも懐かしいのだが、井上ひさし氏の小説を読むのでもなく、直木賞受賞の選考委員だった司馬遼太郎が井上ひさし氏を高く評価。その対談集で井上ひさし氏の才能を認識した。
梅雨時、気折れせず読むことに。



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