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2018.06.05
樹齢二百数十年 柊(ひいらぎ)
標高6.0m、枝張14.7メートル、8本株たちの古木。太い幹が株たち状となり1本の木で森を思わせる樹形。風雪に耐え幹折れし、立ち上がったと思われる。柊(ひいらぎ)の葉は通常棘が多く痛いが本樹は棘の着いた葉をさがすのが難しいのも古木の証し。柊は邪鬼の侵入を防ぐと信じられている庭の表鬼門(北東)に植えられる。また、枝が硬くてしなることから熟練の石工は柊の幹を多く保有して玄能の柄につかったといわれてます(案内板)
東山魁夷も戦後ここ鹿野山で世に出るきっかけとなった「残照」を描いたが、この樹齢二百数十年の古木はその姿を観ていたのだろう。小さなスケッチブックも忘れたが、この案内を観て、幹を捜しているとあっという間に薫風のなかでの2時間。「熟練」「石工」「硬くてしなる」の文字に感化されたのか、帰りに小さな枝折れした形のいい幹を持ち帰ろうとし、振り向くとおでこが柊にゴツンと。邪鬼にあたった。
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