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2017.11.17
禅と美術 鈴木大拙
「一即多、多即一」これが十二分に理解されたとき創造の天才が生まれる。一なり多なりいうものが存して、それぞれ一方が他方のなかにあるという意味ではない。一が多のなかにあるという意味がはっきりせぬと、禅は汎神論だと想像される。が、禅では一といい、多というものが相互独立しているとは認めぬのである。「一即多、多即一」というのは、それだけで絶対の事実を完全に叙述したものとして理解すべきである。それを分析して、また概念的に構成すべきでない。月を見て月と判れば、それで十分だ。この経験は絶対である。
「絶対矛盾の自己同一」西田哲学は高校の同級の鈴木大拙に負うところが大と述べている。僕自身も日々の生活が禅であり、そのなかに芸術を極める。そう生きたい。
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