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2017.10.16
栗ふたつ 
益子、笠間の窯元の帰りポロタン栗を買って早めに戻った。午後の睡眠のせいか夜半にすっきり眼が覚め枕元においてある「この人を見よ・・・小林秀雄全集月報集成」の頁をめくると白洲正子の(続)美の問題がでてきて読んだ。
あぁ、そうかと思った。「小林君も、付合いよくなったね。昔はお酒を飲んだ時と飲まない時では別人の感じがしたが」と先日梅原さんもいっておられた。と白洲正子は書いている。そして、ふとある一つの名言が胸に浮かんだ。青山二郎さんがいった言葉である。その時は聞き流していたのだが、「人は、あらゆる所で、あらゆる時に、
小遣いで間に合わせるものだ」小林さんは、いかなる場合にも、持ち合わせのもので間に合わせることを絶対しない人である。だから骨董屋に日に三度も行く。扇風機に当たると、直ぐ風邪をひく。

77人の知識人が小林秀雄を書いているが白洲正子のこの文章はいっぺんで大好きになった。名随筆家。
恵那と笠間は栗の名産地、ことしの秋は2つの栗をいただいた。



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