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2017.05.25
禅と日本文化 鈴木大拙

日本人の心の強みは最深の心理を直感的につかみ、表象を借りてこれをまざまざと現実的に表現することにある。この目的のために俳句は最も妥当な道具である。日本語以外のものをもってしては俳句は発達できなかったろう。それゆえ、日本人を知ることは俳句を理解することを意味し、俳句を理解することは禅宗の「悟り」体験と接触することになる。(禅と日本文化、鈴木大拙著)

世界的な名著は版を重ねて88版になる。学生時代、理解とはべつになんとなく読んだ本も司馬遼太郎氏の対談集(新聞記者時代、司馬遼太郎氏は宗教担当の記者を永く務める。この時の世に知られていない一流の宗教人、宗教学者との対談は造詣が深く僕のすきな対談)、「空海の風景」を読み解いて、やっとすんなりと理解できるようになった。

 

 

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