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2017.04.25
観察力を磨く名画読解 エイミー・E・ハーマン

弁護士で美術史家のエイミー・E・ハーマンが書いた著書。フェルメールの「婦人と召使」1665年頃の作品から女性の表情からなにを読みとれるか?との設問から彼女のセミナーが始まる。

アートを分析する力は、仕事にも活かせる。バイアスにとらわれない洞察力、重要な情報を引き出す質問力、確実に理解してもらえる伝達力、失敗しない判断力・・・FBI,CIA、ニュヨーク市警、ロンドン警視庁、アメリカ陸海軍などで、美術作品によって観察力、分析力を高めるためのセミナーをおこなっている。

この領域は僕が一番好きなところ。M&Aも絵画もその市場も相互によくにている。最初は美術史家の眼で語られているが弁護士としてビジネスの眼からも語られていてそこが分かるとこの本は読みやすくなる。

ちなみに我々が美術館で観る絵画の時間は平均17秒だそうだ。ハーバードの美術史家の教授は3時間を観るように学生に云っているそうな。もちろん一枚の絵画だ。

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