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2017.02.01
老欅荘 松永安左ヱ門(耳庵)

電力王、松永安左ヱ門(耳庵)が晩年の25年、婦人と暮らした老欅荘に週末行った。小田原は梅の花が6ぶ咲き暖かだった。昭和31年(1956年)耳庵82歳の時、ここ老欅荘に歴史学者トインビーを招き、茶事。対談をしている。87歳の時、国宝「釈迦金棺出現図」を入手。このいきさつは、証券マン駆け出しの24歳の頃、伝記作家小島直記の作品「まかり通る」、電力の鬼で知った。

茶室からの木漏れ日のなかでスケッチをした。去年と同じ場所だ描いていてどんどん春の陽射しが傾いていくのがわかる。

原三渓、益田鈍翁と並ぶ近代茶人。明治・大正・昭和を生き抜き97歳でその人生を終えるまでの波乱に満ちた人生を支えた婦人が所沢の寒さから逃れ、ここ小田原を希望した。婦人の10畳の和室にはいまも写真が飾られている。

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