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2016.12.27
快慶作 石山寺 大日如来像

どん底の時、快慶作 石山寺 大日如来像を観た。

「大日経」7巻36章はインド僧により長安にもたらされ漢訳されてからそのわずか5年後の730年に日本にわたっている。空海はその存在を久米寺にあることを知る。「大日経」の解く万物は相互にその自己のなかに一切の他者を含み,撮りつくし、相互に無限に関係しあい、円融無礙に旋回しあっていると説かれている。(西田幾多郎の絶対矛盾の自己同一の祖型)それを空海は一歩すすめ純粋密教における大日如来の存在とそれによる宇宙把握をした。インドでは釈迦の死後気の遠くなる時間をへて純粋密教にたどりつくが無名の日本の青年、空海が7年で発見・確立した純粋密教は日本、東洋の思想史で驚天動地のことである。(空海の風景;司馬遼太郎)

朝いつものように 明治元年9月27日 84歳入滅 大阿闍梨権大僧都観佑法印 過去帳をめくった

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