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2016.12.02
グローバルなニッチ・トップ企業について

エマニュエル・ドット(歴史人口学者、家族人類学者)がゲルマン人の家族構造とドイツ経済について 面白いと言って、ドイツ人の経営コンサルタント ハーマン・サイモンの著書「グローバルビジネスの隠れたチャンピオン企業 あの中堅企業はなぜ成功しているか」を取り上げている。

特定のニッチに対して品質とテクノロジーで決定的な強みを持ち、グローバリゼーションを利用して成功した中小企業は、ゲルマン人の世界 ドイツだけでなく、スイスのドイツ語圏、オーストリア、スカンジナビア はこの種の企業を生み育てやすい土壌だと。そして、これらの中小企業は農村部にいり込んでいることや、その権威の構造に家族的・家父長的性格を見られることを指摘している。ドイツと日本の類似性も指摘している。

僕自身、ニッチ・トップの未公開企業の発掘をしていて、中堅企業のその後のM&A案件成約数はロケーション的には圧倒的に関東圏だが、ニッチ・トップ、グローバルなニッチ・トップ企業はそうではないと。

ニッチ・トップの会社概要、企業理念、基礎的な決算数字の歴年の推移、株主構成の変化、そして本社所在地、工場、営業所、海外拠点のロケーション等を18年定点的に観る 地味な作業だがある共通点が明確にある。そして一日この作業をして終わると、ロケーション(地図)が明確に脳裡に焼きついている。

日本でも、これと思う有力なニッチ・トップな企業はハーマン・サイモンの著書の指摘に合致するが、それ以上に驚いたことは、家族人類学者のエマニュエル・ドット氏の鋭い分析力だ。

 

中禅寺湖

 

 

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