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2011.10.21
スノーボール ウォーレン・バフェット伝
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1989年のアメリカは、日出ずる国日本に自分たちがその座奪われるのでないかという妄想に取りつかれていた。ソロモンは日本に相当な投資を行っていた。日本での業務の出足は順調で、急速に拡大し社員数百人を雇用するようになり、現地の人材に手綱をあずけるというデリック・モーンの采配により利益を上げていた。
バフェットは原則的に外国の株は買わなかったし、なかでも日本の株は常識はずれに高いと思っていたから、日本関連の話題にはほとんど注意をはらわなかった。しかし、キャサリン・グラハムは、世界でも有数の実業家である盛田昭夫に魅了されていた。盛田は世界で最も成功した会社の一つのソニーの会長だった。
キャサリンは盛田主催の自宅での晩餐会にバフェットを引き合わせたが、二人の仲はしっくりいかなかった。
そして、15品の日本料理がだされたが、バフェットは一口も手をつけなかった。
「最悪だった」食べもしない料理についてバフェットはいう。
「ほかにもおなじようなことがあったが、あれほどひどいものはなかった。もう二度と日本料理は食べない」
その後、1991年までに、バフェットとマンガーは、ソロモンでたてつづけに失望と挫折を味わっていた。
(スノーボール下、ウォーレン・バフェット伝より)
週末、この本を読んでいてあらためてバブル時代の日本、米国金融の世界がよみがえった。盛田会長主催の食事会の様子など大変面白く読んだ。
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                   創徳企業情報 代表取締役社長 宇都宮徳治
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