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2025.03.04
アップルマンゴーとスチーブジョブス

当時、市ヶ谷にあったシャープの東京本社によれよれのジイーンズの若者が訪ねてきた。ドクターササキに会いたいと。分け隔てなく、洋の東西関係なく目的がはっきりした人間には会う佐々木正(ドクターササキ)は快く、ノーアポの青年と面談した。自分が創ったアップルを追い出され、インドに自分探しの旅に出て、その帰り。自室で長くスチーブジョブスの話を聞いたドクターササキは、自分が台湾の中学の時、発見したアップルマンゴーの品種の話をしたそうな。中学時代、日本での英語コンテストで優勝した位だから、相変わらず流ちょうな英語で話をしたと思う。亜熱帯に育つマンゴーをより強く生育するため寒さに強い、リンゴの樹に接ぎ木をして、これは現在でもその品種の樹が主流となっている。自分でこさえたアップルに足りないものはアップルマンゴーのような異業種と組むこと。その必然性を説いた。米国に戻ったスチーブジョブスは足りない部分をマイクロソフトと組み、経営トップに復活し大成功を収めた。

定宿のホテルニューオータニの部屋で東北のベンチャーの社長にこのいきさつの話をしている佐々木正先生の朗らかな顔がいまでも思いだされる。

後年、スチーブジョブスとドクターササキの出会いは日経新聞の記者だった人が一冊の本にしている。

佐々木正

佐々木正著「わが郊之祭」は平成17年90歳の時に出版

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