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2024.02.09
799/1000時間 満鉄総裁邸の庭

満鉄総裁邸の庭(鹿野山夏)8号Fアクリル

何年か前、東京ステーションギャラリーで岸田劉生展を観た。会場最後のコーナーに岸田劉生の絶筆に近い、満鉄総裁邸の庭の作品に心打たれた。夏の終わり、秋が忍び寄ってきている。コロナ前まで朝4時に鹿野山に毎週行き、描いた。鹿野山は東山魁夷が残照を描き始めて賞をもらった。いつ特攻隊の命令が来るかわからない、40歳近くの男。訓練の後、熊本連峰に沈む夕陽が東山魁夷の心をとらえた。それを川端康成は末期の眼、末期の美と称した。熊本連山と同じ山はないかと当時住んでいた千葉の住人に聞き、それは鹿野山だと。春夏秋冬描いた鹿野山。この作品は自分なりに好きな作品。額装に入れた。

 

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