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2023.10.10
ベルクグリューン

べリュクグリューン自身が創造したのではない。彼は後発の画商としてスタート。彼の感性でピカソ、パウルクレーを取り込み、接触し絵画を集めた。そして最晩年そのすべての作品を国立ベルリン美術館に収めた。

今回の「ピカソとその時代展」は僕自身の中にもう一人の主役がいる。画商ハインツ・ベルクグリューン。ピカソ、クレーを蒐集しその一大コレクションをベルリン国立美術館に売却した。個人コレクションを生まれ故郷のドイツベルリンの国の財産としてピカソ、クレーを残した。この売却値段は公表されていないが、2006年サザビーズで売られた「ドラマールと猫」一点が当時のオークション最高価格約130億円で競売された。97点の一大コレクション。これから推察すると天文学的な数字。それをドイツの中流家庭に育ち、政治的な理由から米国に渡り、戦後パリで画商に。ピカソの専属画商にボラールなどいる中で、ピカソとの個人的な関係を構築してゆく。自分の審美眼で、好きな画商・コレクターの道を歩み、巨万の富を築いた。仕事の上でも多分に示唆を教授してくれた人物。ピカソから別れたあと晩年は社会に出なかったドラマールと長い交友を深め、オークションで黄色いセーターを購入したベルクグリューン。その作品の前での一枚の写真。強欲の取引がされる世界のなかで、純粋さのベルクグリューンの仕事ぶり、人生がいっぺんに好きになった。

 

黄色いセーター(ドラマール)とベルクグリューン

ピカソとベルクグリューン

 

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