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2023.06.23
岡田英弘(歴史学の泰斗)「歴史とは何か」

20年ほど前、当時話題となった日本の教科書問題で中国、韓国から非難された「正しい歴史認識の欠如」とはいったい何かと僕自身考えた。また、当時、中国の枢軸にいる友人とはこの問題は避けつつ僕自身の頭のなかで大きな疑問をいだいた。そんななかで、本郷にある歴史学の泰斗、特に中国史、モンゴル史の岡田英弘氏のオフィスに訪問しこの疑問について質問し、眼から鱗になった。要は「歴史とはなにか」をまず理解することを岡田先生は穏やかな口調で話されたのが印象的だった。26歳で日本学士院賞を受賞されたが永年、異端の学者。

「歴史とはなにか」岡田英弘著(文春新書)この本は学生だけでなくビジネスマンにも読まれてしかるべき名著だ。

内容:歴史は科学でない。19世紀末まで中国人はいなかった。

インド文明は歴史のない文明

中世なんて時代は不要。あるのは現代と古代だけ

隋も唐も遊牧民の征服王朝だった

資本主義経済はモンゴル帝国が広めた

フランス語は人工的に創り出された言葉

古事記は日本最古の歴史書ではない

岡田英弘「歴史とは何か」文春新書2001年2月20日初版2020年9月30日第22版

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