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2022.11.24
28歳の君へ

20代は陰湿な人事に翻弄された。23年前創徳を創業した時、サラリーマン時代の写真を数枚残し破棄した。この写真は28歳の時。札幌支店の時。8番のゼッケンが僕。右隣が札幌支店副支店長の野沢正平(信州の高校の先輩で山一証券最後の社長)。支店長が伊藤益次郎(後に副社長)上から銘柄を推奨するのだが、投資信託、法人の持ち合い株の受け皿で、株式本部長などお気に入りに受けるための行為。当たることなど無く、往々にしてトラブルのもとになる。既婚者を外し、寮長時代の後輩とすすき野で飲んでいると、宇都宮さん、俺もうやめたい。深酒をみんなでした数日後、自分が選んだ銘柄を指定するとみんなが着いてきた。この後陰湿な人事があった。

自分が希望した企業開発部(M&A)でなく都内の支店に転勤発令。札幌支店を離れる時、吹雪の札幌駅みんなが見送りに。男泣きした。

西早稲田の古本屋で観た日本で初めてのTOBを山一証券が行った広告記事を読み、入社した。33歳、企業開発(M&A)担当役員、大学OBの石原弘康さん(後に副社長,山一証券経済研究所副会長)の一本つりで念願のM&A部隊に。遠回りの10年。よく頑張った。純な心を持ち続けた。

伊藤益次郎、野沢正平もその後本社担当部署で会うことがあったが一言も言葉を交わしたことがない。会社が消滅したことは僕にとっては僥倖。誰の指示も受けない自分の会社を起業できたのだから。いまもこの28歳の時のこの写真を観る。小島直記の「回り道を選んだ男たち」を読んでいた。サラリーマン時代の19年を遥かに超えて23年経つが、今年は体調管理と体力、年齢を考える年だった。

28歳、どん底の時、後輩と行きつけの宮の森独身寮近くの寿司屋の親爺が心配して千歳の占い師を紹介してくれ、早朝行ってみると、あなたは33歳に一大転換期がある、晩年最強運の人と言われた。

さあ、人生後半戦。やるぞ!

 

 

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