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2022.11.18
カラヤンとゲルニカと哲学者宮下誠

週末改めて哲学者・宮下誠氏から頂いた本を読む。「カラヤンがクラシックを殺した」と「ゲルニカ・・・ピカソが描いた不安と予感」両著とも哲学者、宮下誠氏の著書です。 音楽と美術、カラヤンとピカソ。20世紀を代表する人物を通しての「精神史」「人間存在」を問うています。 哲学者宮下誠氏は著書「ゲルニカ・・・ピカソが描いた不安と予感」」では最後の結びで「一枚の絵を考えることは、世界をよりよく理解するにほかならない」と云い 「カラヤンがクラッシックを殺した」では「カラヤンの音楽を、私たちのささくれだった感受性、不安に満ちた世界観で真摯に受け止め、その音楽の構造的悪意と犯罪の内実を具さ(つぶさ)に検証する事で、初めて私たちの新しい音楽を、そして新たな音楽鑑賞のあり方をを創造できるのだ」(鎌倉七里ヶ浜の陋屋書斎にて)と書いています。 両著ともご家族、ご子息の貴重な夏休みを台無しにして書いたと宮下誠氏は結びで侘びていますが、僕にとっても非常に悲しい事は、もう哲学者・宮下誠氏の声が聞けない事。  

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