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2022.11.11
長谷川徳七 ベルクグリューン ピカソ

3年振りに銀座日動画廊に行った。青の時代のピカソがいい。と徳七さん。昭和47年、ドル減らしで1億の予算が付いた。京都国立美術館はマチスを購入。俺はピカソだ。青の時代の典型的作品の「酒場の二人の女」。バルセロナの酒場でアブサンを飲む二人の女。下のアングルで描いているやつですね。と僕。そうそう、真ん中にグラスがあり、購入したひろしま美術館がボストンの美術館に貸し出しをしたときはそのグラスと右側の女性が展覧会のポスターに使われた。と徳七さん。50年前のことをまるで昨日のようにいきいきと話す。楽しんで仕事をしている人は記憶が鮮明だ。宇都宮さん、その青の時代の俺がほれ込んで買ってひろしま美術館に収まっている酒場の二人の女が今では130億円。会話が弾み2時間が経ち、館員が徳七さんにメモを渡すと、宇都宮さんまたと言ってアポイント先に行くのだろう足早に出られた。やはり青の時代のピカソがいい。ピカソ24歳の時のサルタンバンクシリーズの女の横顔、貧しき人々、化粧する母。ベルギーの世界的コレクターMirlo父が所有していた「母性」を僕が手にしたことは言わずじまいに、

いま国立西洋美術館で開催中のピカソ展。画商のベルクグリューンがピカソの青の時代から最晩年までの収集した70点のうち37点を公開しているがこんなにもピカソが観れるなんて。長谷川徳七さんもベルクグリューンも稀代の画商。

ピカソ 酒場の二人の女

ピカソと試し刷りの前で話をするベルクグリューン

 

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