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2022.09.09
ニース郊外の風景 アンリ・マチス 脳は世界をどう見ているのか ジェフ・ホーキンス

僕自身絵を描いていて、色彩を脳がどう感じるのか俄然関心を持つ。ジェフ・ホーキンス著「脳は世界をどう見ているのか」毛内拡著「面白くて眠れなくなる脳科学」を刺激的に読んでいる。色は電磁波の波長の一つ、脳は送られた信号を元に、世界を再構築している。目には盲点と呼ばれる視神経を脳に送るという構造上、どうしても光を感じられない部分がある。しかし私たちの視野に一切かけた感じはない。実は脳は見えない部分を勝手に補っている。私たちが色を感じられるのは、もっともピントが合っている視野の中心だけであることが判っている。この部位には赤、緑、青のそれぞれに感受性の高い視細胞が存在しているため、色が見えるが、いわゆる周辺視野と呼ばれる部分では、単に明暗を感じる細胞だけが存在し、色を感じることができない。これも脳が勝手に補っている。そうな。フォルクヴァング美術館所蔵の図録の表紙にもなっているゴッホの刈り入れ目当てに人が流れる中で、ニース郊外の風景 アンリ・マチスの単純な色彩が眼を引いた。

アンリ・マチス ニース郊外の風景

姫路市立美術館国富コレクション

ジェフ・ホーキンス「脳は世界をどう見ているのか」

早川書房2022年4月25日初版

毛内拡著「面白くて眠れなくなる脳科学」PHP

 

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