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2022.05.25
どこで筆を置くか

昔からの村 アクリル8号F

GW後に上京した吉武弘樹さんに、「絵を描いていてどこで筆を置くのですか?」と聞くと「自分がそこで筆を置いた時が描き上げの終了。後日描く作品もありますが、まるきり違った作品になってしまいます」と助言。なるほどと思った。「昔からの村」は山本貞さんの昔からの村が好きでそれをイメージし、素人なりに描いたが、この製作途中の作品。吉武弘樹さんと眺めていて、もうこれで完成形にした。現在開催されているメトロポリタン美術館展のメインデルト・ホッペマの「森の道」に触発され描いたもの。アムステルダムの孤児院に育ち、10歳の時、ライスダールに師事。明るくやさしい絵画を描き続け、1668年結婚、収税吏になるとピタリと描くことを辞めてしまう。画家として生計を立てる必要が無くなったからだと。その100年の後ホッペマの「森の道」を購入したアメリカ人コレクターはアムステルダムの田舎家と立木から一世紀以上の時を経てもその魅力に取りつかれと手紙に書いていた。

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