宇都宮ニュースUtsunomiya_news
2007.07.18
ダイエー 中内オーナー
昨日、ご来社された一部上場企業の社長は以前、創業者中内功氏が社長時代にダイエーで人事管理畑を歩まれ、役員にまでなった方で、現在の会社の創業者からヘッドハンテングされて公開から一部上場まで会社を発展させた功労者。
中内オーナーの経営者としての善悪を移籍後、創業者と毎晩徹夜で議論。
創業者の御息子を入社させなかった事など、今日この会社の快進撃はその時の議論にあり。たまさか、ダイエーのロゴの話になり1973年当時のパオスの中西元男代表の話を聞く。
「国際コンペを勝ち抜き新進気鋭の天才」との印象との事。
天才の作品もダイエーの破綻とともになくなりましたが、それを決めた時の中内功創業者の決断も絵になります。以下紹介します。
ここには一流の経営者と一流のコンサルタントとのすばらしい絵がある!
創徳企業情報 宇都宮徳治
以下、株式会社中西元男事務所《PAOS》代表中西元男様のブログ「中西元男実験人生」より抜粋
中内さんに初めてお目にかかったのは、小売業でダイエーが三越を抜いて売上げ日本一になられた翌年の1973年のことでした。まさにダイエーが日の出の勢いといっていい頃でしたが、中内さんはその前年までは腰に手拭いをぶら下げて仕事をなさっていたという現場主義の方でした。
※旧ロゴ
先ず一通りの調査と方針策定の上、ダイエーの新しいシンボルを決めました(最近別のデザインに変わりましたが)。この時は若手の優秀なデザイナー7人に指名コンペという形で参加をして貰い、29案の中からいろいろな与件に基づくスクリーニングを経て決めていきました。
※A案
※B案
ここに示しました2案が最終的に残った案で、Aの案は割合可もなく不可もなくではあったのですが、総合得点は第1位でした。Bの案は総合得点では第2位でしたが、ずっと個性的で善し悪しの評価ポイント極端に分かれたというか、要は好みのはっきり分かれるシンプルな案でした。それまでの事前の諸調査やダイエーという全国一のディスカウンターにしてチェーンストアビジネスということを考えると、むしろ第2位ではあるがこれからのダイエーには相応しいのではないかというのが私たちの意見でした。
中内社長は考え込まれ、一週間ほどこの2案を預からせて欲しいと言われ、社長室の壁に貼って毎日思案を重ねられたようです。なかなか決まらなくて日にちは10日、20日と過ぎていきましたのでわれわれも多少不安を持ち始めた頃ようやく結論が出ました。結果、われわれの考えていた案が選ばれていくことになるのですが、その際の中内社長の意見が傑作でした。「A案は何だか大企業が中小企業をいじめているようでいややなぁ」との一言でした。
作者は当時ニューヨーク在住のレイ・吉村氏でしたが、彼らしいシンプル過ぎるほど切れの良いデザインで、「D」の文字をシンプリファイしていった造形で、プレゼンテーション力も群を抜いていました。
中内オーナーの経営者としての善悪を移籍後、創業者と毎晩徹夜で議論。
創業者の御息子を入社させなかった事など、今日この会社の快進撃はその時の議論にあり。たまさか、ダイエーのロゴの話になり1973年当時のパオスの中西元男代表の話を聞く。
「国際コンペを勝ち抜き新進気鋭の天才」との印象との事。
天才の作品もダイエーの破綻とともになくなりましたが、それを決めた時の中内功創業者の決断も絵になります。以下紹介します。
ここには一流の経営者と一流のコンサルタントとのすばらしい絵がある!
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中内さんに初めてお目にかかったのは、小売業でダイエーが三越を抜いて売上げ日本一になられた翌年の1973年のことでした。まさにダイエーが日の出の勢いといっていい頃でしたが、中内さんはその前年までは腰に手拭いをぶら下げて仕事をなさっていたという現場主義の方でした。
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先ず一通りの調査と方針策定の上、ダイエーの新しいシンボルを決めました(最近別のデザインに変わりましたが)。この時は若手の優秀なデザイナー7人に指名コンペという形で参加をして貰い、29案の中からいろいろな与件に基づくスクリーニングを経て決めていきました。
※A案
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ここに示しました2案が最終的に残った案で、Aの案は割合可もなく不可もなくではあったのですが、総合得点は第1位でした。Bの案は総合得点では第2位でしたが、ずっと個性的で善し悪しの評価ポイント極端に分かれたというか、要は好みのはっきり分かれるシンプルな案でした。それまでの事前の諸調査やダイエーという全国一のディスカウンターにしてチェーンストアビジネスということを考えると、むしろ第2位ではあるがこれからのダイエーには相応しいのではないかというのが私たちの意見でした。
中内社長は考え込まれ、一週間ほどこの2案を預からせて欲しいと言われ、社長室の壁に貼って毎日思案を重ねられたようです。なかなか決まらなくて日にちは10日、20日と過ぎていきましたのでわれわれも多少不安を持ち始めた頃ようやく結論が出ました。結果、われわれの考えていた案が選ばれていくことになるのですが、その際の中内社長の意見が傑作でした。「A案は何だか大企業が中小企業をいじめているようでいややなぁ」との一言でした。
作者は当時ニューヨーク在住のレイ・吉村氏でしたが、彼らしいシンプル過ぎるほど切れの良いデザインで、「D」の文字をシンプリファイしていった造形で、プレゼンテーション力も群を抜いていました。
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