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2007.05.08
人生別離に足る・・・さよならだけが人生だ
私の好きな言葉。
唐詩選」の中に収められている唐の詩人、于武陵(ウブリョウ)の「勧酒(酒を勧む)」の結句です。
いろいろな方が訳されている中、人生の達人で作家の井伏鱒二の名訳。
《井伏鱒二訳》
この杯を受けてくれ
どうぞなみなみつがしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
さよならだけが人生だ
『人生足別離』の訳語、人生別離に足る・・・人生に別れがつきものだ・・・を
「さよならだけが人生だ」と訳しました。
《原文》
勧君金屈巵
満酌不須辞
花発多風雨
人生足別離
多感な17歳の時、愛読した太宰治の「富嶽百景」と、その中に出てくる太宰治の師、井伏鱒二と、この名訳がビジネスマンになった今も心の奥から聞こえてきます。
けして厭世主義でなく、クライアント、親兄弟、夫婦、友人、他全てに出会
いがあり、どんなに良い関係にあっても、何時かは必ず別れがくる。
M&Aの仲介者として両者の人生を早送りの映画のこま回しをしているようで、
あらためて人生別離に足る・・・さよならだけが人生だ
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