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2007.04.27
傾いた絵画の先に
日動画廊より、来月開催の『太陽展』のご案内が届く。
ここ何年か、二紀会理事長の山本貞さん、五十嵐二郎さん、中野淳さんの作品など、私の好きな作家の絵を購入しています。時間があればちょくちょく画廊に立ち寄り、物故作家など一流画家の絵を値踏みしており、これは景気動向を判断するのに役立ちます。絵画の値段は景気に遅れてハネ上がるもので、2年前は、値は若干、上がりつつも、まだ静かなマーケットでしたが・・・
ブラマンク梅原龍三郎等、ここ1年で、億の値を付けるなど・・・バブルの再来か?
最近、絵画の主要な買い手は、不動産関係で儲かっている一部企業と創業オーナーが殆どだそうです。上場企業の場合、株主チェックが今は相当厳しくなったせいか、90年前後のバブル期のような主要な買い手からは退き、ここにも、『もの言う株主』の姿勢が働いている様子!?
弊社ではクライアント契約を頂いていない企業には原則、訪問を控えさせて頂いております。理由は簡単で、M&Aの場合、相当機密性の高い話をさせて頂く必要があり、上場企業を含め、特に新興市場に公開したばかりの企業などは会議室の環境設定が十分にされておらず社長室でさえ、隣室の話し声が聞こえたり、お茶だし等、何かと人の出入りがあるもので、完全な機密保持の維持が難しいからです。
世間で云う所の一流企業の役員室に伺った際、私の好きな画家の立派な絵画が飾ってありましたが、残念なことに額が傾いていました。私は初対面の企画担当役員の方々の肩越しに見える、この傾いた絵を見ながら、緊張感の如何を感じとりました。
後日、その会社のOBに、この出来事を伝えたところ、組織が大きい分、秘書室や総務で細かい部分まで注意を払うような社員教育をするのも、なかなか大変の様子で・・・(ヤレヤレ)
応接室の絵、傾いていませんか?!
さて、これから連休前、関西出張だ!
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山本 貞 「響」 
創徳企業情報 所蔵
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