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2021.07.08
干天の慈雨 二人の恩人

22年前の7月8日の暑い夏資本金を振り込み創業した。資金調達でベンチャーキャピタル、事業会社は優に50社を回るがこんなに苦戦するとは。お金と向き合った。「事業計画どおりにいきますか?」「宇都宮さんはM&Aをやっていたかもしれないが、証券の看板でしょ」と。片っ端から事業計画書を突き返された。「俺は貴社、M&Aの素人のおまえさんにに頭を下げてるのでなく、生まれたてのこの会社の運転資金、ミルクに頭を下げている」しばらくすると提案していた日本政策投資銀行のXさんが新規事業投資(日本のVC全社が出資)という会社を通じ25%を上限に出資を決めてくれた。いままで横にらみのVCがこぞって応じるように風向きが大きく変わった。気が付けば8カ月が過ぎていた。がこんどは僕の方で全てお断りした。健康食品会社のM&A案件とその後1兆円を超える化粧品会社のM&Aが動き出し、証券会社時代のM&Aで大変お世話になった日本乾溜工業のオーナー経営者金井忠廣社長(当時)がワラント債の引き受けを潤沢に応じてくれた。干天の慈雨。ほっとした。Xさんは当時政府系の銀行の在り方を国会で審議される中大臣秘書官として活躍されたが、その後女性ベンチャー社長に乞われ独立。日本の銀行の行く末も海外留学で痛感していた。4年後、その時の御礼に銀座の小料理屋で一席を持たさせてていただいた。「宇都宮さん、ベンチャーなんてどうなるかわからない。当時の宇都宮さんのあの熱気。人柄が全て」

仕事人秘録

創業後、オフイスには中古の机とイスしかなかった(仕事人秘録)

持っているセンスはお金もない会社に営業で保険の売り込みに来た保険のおばちゃん(レデイー)

から頂いた。このスナップ写真は好きだ。窓から見えるのは三井信託本店。

 

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