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2021.04.22
ITブームとイノテック創業物語
東京エレクトンをスピンアウトした7人はその後どのようにしてイノテックを創業されたのですか?みんな東京エレクトンの株が公開し金を掴んだから、創業資金には困らなかった。とはいえ半導体商社だから与信がつかない。それで伊藤忠商事のO元専務のもとに相談に来られた。そこで残ったのがここにいる、社長のY氏と専務のU氏と言われ紹介された。創業で集まった7人だったがシリコンバレーに行き新会社イノテックの事業のシーズを見つけに行ったが、意見の相違ができ何人かは抜けた。海千山千のシリコンバレーの企業の投資を実行、見ているO氏は、これが当たり前と言うように。2年半で当時最短でIPOをしたイノテック。勿論、創設メンバーは多大な資産をつくった。実直なY社長は株をそのまま持ち続け、U専務はロックアップが外れたあと、懇意にしている証券マンに金田中の高価なお重を持たせ、ほぼ全株を売り切った。2000年の熱狂的なITブームのさなか誰もがまだ高株価を信じる中。そして数百億の創業者利益が。O会長室からU専務の部屋に行き、宇都宮さんが今度、M&Aの会社をこさえるそうだが、投資をしないかとO会長。いざ、金ができると、みんな投資の話など来る日も来る日も持ち込まれ、うんざりだと。唯一金を出したのが、G1での優勝馬を持つ大学の先輩が亡くなりその馬主になったこと。それも売ってしまい当時話題に。生き馬の目を抜く半導体業界で成功した企業家を観てすこぶる決断力のある人物だった。
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