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2024.06.10
26歳の安井曾太郎


安井曽太郎のレゾネを再度観る。フランス留学時代の45点の作品はその後の安井曽太郎の作品の種まきとして観るのが正解。フランスの宿泊先から眺めたレンガの壁とその下にあるレンガのがらくた。向こうには隣の家。なんでこのような風景を好んで描いたのか。同時代、京都で同郷の梅原龍三郎は間違ってもこのような画材、風景に関心を示さない。ルノアールに師事し、その色彩感覚で桃を。
川端康成が養女と同じ年に描かれた梅原龍三郎の桃二つの作品を購入。後に梅原自身が手元に置きたくなり、川端康成に買い戻しを願い入れるが、拒否された。川端康成展でこの作品を観たが非常にいい。ルノアール展で展示された同じ画材の桃。を観た時、ルノアールと梅原龍三郎のどちらが描いたのか、見分けがつかない。それほど心酔した梅原龍三郎の中にルノアールが入り込んでしまった。
26歳の安井曽太郎が描いた風景。悪くもないが、美的感覚が。平凡だが、難しい作品。
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