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2015.06.24
日本語の亡びるとき(英語の世紀の中で) 水村美苗
人類のもっとも大きな発見、地動説を唱えたコペルニクスはポーランドで生まれ、それを数十年後に確証したガリレオはイタリアで生まれた。それを擁護したケプラーはドイツで生まれ、ガリレオとケプラーに数学的な証明を与えたニュートンは海の向こうイギリス生まれた。近代科学が辿った重要な道のりはヨーロッパ全土を覆ったが17世紀に活躍したニュートンでさえ、これら全て普遍語としてラテン語で書いた。 水上美苗さんの増補「日本語が亡びるとき」を読んでいてなるほどおどろきだ。
18世紀以降世界でもっとも尊敬されていた国語は英語でなくフランス語。その証左でフランシス・バーネットが書いた「小公女」を取り上げているが、その「小公女」を水上美苗氏が少女のころ東京でおせんべいを食べながら読んでいた、書き出しが印象的。
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