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壺中対談Interview

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2024.09.25
栗きんとん

ようやく秋らしくなってきた。

秋と言えば、栗。

僕の住んでいる三重のお隣岐阜県は栗で有名な所であり、ありがたい事にこの時期になると高価な栗きんとんをいただく事がある。

「すや」の栗きんとんはその味だけでなく、栞も素晴らしい。

岐阜県中津川市出身の画家熊谷守一がその栞の表紙の色紙を書いている。

画家として有名で人気も高い熊谷守一であるが、実は書も素晴らしくファンも多い。

文化勲章も勲三等叙勲も「これ以上人が来てくれては困る」と辞退した画家は、「どうしたらいい絵がかけるか」と問われ、「自分を生かす自然な絵をかけばいい」「下品な人は下品な絵をかきなさい、ばかな人はばかな絵をかきなさい、下手な人は下手な絵をかきなさい」と、言っていたらしい。

僕は、「下品でばかで下手な書」を書かなければならないらしい。

自分を曝け出し、自分を生かすそんな書を。

 

菊山武士

 

 

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