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2026.09.13
箱書

書作品を掛け軸にする場合、桐箱も作ってもらうことがある。

桐箱があるのならと言うことや、せっかくだからと言うことで箱を作って、箱書を依頼されることがある。

この箱書、箱の蓋部分の表に題名を、蓋の裏に款記(作者の氏名・雅号や制作年月日や制作場所そして制作の動機や状況などを書き添えること。)することが多い。

中国では書画の余白に鑑賞者の跋文や鑑蔵印を入れる習慣があったが、日本においては箱に納められることが多く、当初は箱に納められた中身が何であるかを表記するといった便宜的な習慣であったが、のちに目利きと言われる人に箱書を依頼し、箱書そのものを鑑定の証とする習慣が生まれたようだ。

茶道の発展とともに箱書はより一層重要な役割を持つようになり、書画の場合は作者に直接箱書を依頼するようになった。

書画の箱書は、題名のみでなくその由来などをも記すようになり、様式も多様化し、箱書は単に内容物の表示であるばかりでなく、日本特有の雅事としての形式を作り出したのです。

 

実際書いてみて、いつも思うことは、蓋の裏側に書く款記の難しいこと。

いつも見惚れてしまうのが、富岡鉄斎である。

ある意味箱書だけでも芸術作品になっている。

 

菊山武士

 

富岡鉄斎の箱書

 

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