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壺中対談Interview

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2024.08.06
好みと評価
以前、ある中国の書の先生に僕の作品集をお渡ししたところ、「有点儿杂。(少し雑多かな。)」というアドバイスをいただいた。
作品の表現が雑多であるという事で、褒められたことではない。
中国の書家は、しっかりとした自分の表現スタイルを重要視する傾向が強い。
あまり多くの変化やヴァリエーションを強く求めないとも言える。(皆ではないが。)

学生の頃読んだ和辻哲郎の本に、日本は地震や台風等の自然災害に見舞われる事が多く、自然に脅威を抱き続ける事で精神的に疲れを感じやすく、その疲れを変化で癒していると言うような事が書いてあったと記憶している。
そう言った事も、芸術文化等の好みを生んでいる要因なのであろう。

やっぱり変化を求めてしまう小市民ここにあり。

菊山武士


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