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壺中対談Interview

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2024.01.25
馬士達先生の思い出<一>

毎週水曜日午後2時、僕は馬士達先生のご自宅へと向かう。篆刻の授業は先生のご自宅で受けることになっていた。大学院のカリキュラムでは、篆刻の授業は1年間だけであったが、在学中の3年間そして卒業後もずっと先生の下で学ばせていただいていた。

毎回授業の後は、美味しい食事とお酒を振る舞っていただいていた。前日はいつも徹夜で課題に取り組んでいたので、寝入ってしまい、そのまま先生のご自宅に泊まらせていただくことも度々であった。

僕がいつも思い出す中国の風景は、先生のご自宅の窓から見える、まだ街中に砂塵が舞っていたあの幸せな時代である。

 

菊山武士

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