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壺中対談Interview

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2024.12.12
ベルギーへ行った作品

この時期になると、いつも2018年東京都美術館で開催していただいた展覧会が懐かしく思い出される。

上野アーティストプロジェクト2018という企画で、6人の書家が集められ、ポスターやチラシ等のメインビジュアルに僕のベルギーへ行ってしまった作品が選ばれた。ベルギーのコレクターの手許にある作品でもある事から、万が一の為二番手の候補作品についても聞かされていた。(どちらも、なんと雨の作品であった。雨男の面目躍如か?)

美術館の学芸員さんの並々ならぬ努力のおかげでベルギーへ行ってしまった作品をコレクターの方からお借りできることになった。僕からするともう二度と目にする事はないだろうと思っていた作品である。

再会できた作品は掛軸で、とてもいい状態であった。僕の手許にある普段飾られる事がない作品の方が、よっぽど状態が悪いのではないかと思えるくらいで、本当に大事にしてもらっているのだなと涙が出そうになった。

その作品は「驟雨」。

僕と宇都宮さんを繋げてくれた作品でもある。

 

菊山武士

 

 

 

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